丹下の茄子

たったひとりで、マルシェやってます。丹下の茄子

たったひとりで、マルシェやってます。丹下の茄子

食べてくれる人たちの、
真ん中でつくりたい。

「うまい」「まずい」は、人それぞれ。
どう思われても、
どのみちがんばるしかないけれど。
住宅街の都市農家。
せっかく近くに食べてくれる人がいるのなら、
あれこれ言われてつくったほうが、
大変だけど、きっと楽しい。
それが僕たちのやりがい。
そして、茄子の直売所を始めた理由。
自分のことも茄子のことも、
もっと知ってほしい。
楽しく買って、
おいしく食べてもらいたい。
つくづく思うんです。
「おせっかい農家だな」と。

自己紹介

僕たちは、インディーズ農家です。

  • 畑の様子
  • 畑の様子

愛知県稲沢市。この町で生まれ、育ちました。隣の家のおばあちゃんや、商店街の人たちは、みんな親戚みたいだった。近所の喫茶店でりんごを食べさせてもらって、あとから母親がお代を払いにいくような。そんな温かく、どこか懐かしい町です。
だから、この地域の人々が喜んでくれる野菜づくりをしたい。「恩返し」というとおおげさですが、それが僕の農業の原点でもあります。朝採れた野菜を、昼にはお届けできるような、「この町の農家」。2004年からは、地元の飲食店さんにも納めています。
野菜って魚とおなじ。いちばん美味しいのは、新鮮であることなんです。採れたての野菜は、瑞々しくて自然の甘味がぎゅっと詰まってる。うちのナスは、生でもしゃきしゃき食べられます。品種は、ごくふつうの「千両ナス」。でも、自然と向き合って、あたりまえのことをあたりまえに、まじめにコツコツつくれば、こんなにおいしくなることを知ってほしい。だから、できるだけ新鮮な野菜を早くお届けできるよう、自分でつくり、自分で売る。そのためには、多少の手間はかかってもいい。
「なんかインディーズだよね」。学生時代の友達に言われました。なるほど、青臭いロックバンドみたいですが(笑)、その言葉がしっくりきました。丹精こめてつくったものの価値を、思いとともにまっすぐ伝えたい。僕たちは、そんなインディーズ農家です。

ひとりマルシェ

ひとりマルシェ

  • マルシェに並ぶ野菜
  • マルシェに並ぶ野菜

ふつう、出荷してスーパーの店頭に並ぶまでには、2、3日。箱詰め、運送、陳列、販売。そのプロセスの中で、野菜に触れる人の手も増えていきます。どんなに丁寧に扱っても、やはり傷みやすくはなる。だから、自分が採って、自分が売る。それが、僕たちにできる一番の方法。そして、「ひとりマルシェ」をはじめた理由です。
お昼休みのたった1時間だけど、たくさんの人が訪れてくれます。小さなお子さんを連れたママさん、近所の会社に勤める人たち、最近では遠方から高速道路を使って来てくれる方も。「この品種、珍しいね。なんていうの?」「どんな料理にしたらいいかな?」。そんな会話も楽しみです。顔を合わせるから、嘘などつけない。旨いもまずいも自分の責任。まるで大切な我が子を送り出す気分。だからこそ、「美味しかったよ」という言葉が、なにより嬉しいんです。
「お祭りやイベントじゃなく、たとえばフランスの市場のような、日々の生活に根づいている。野菜を食べるのも、買うのも楽しくなる。そんな場をつくりたい」と始めたのが2010年。何年たっても、どんな出会いがあるのか楽しみです。今日もわくわくしながら、畑の片隅でお待ちしています。

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丹下孝則Takanori Tange

〒492-8115

愛知県稲沢市治郎丸東町62

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